NOAHを面白くする男,秋山登場。さすがに人気が凄い。対する池田・丸藤もWAVE発足に伴う気合いが感じられる。あのでっかい剣は見られなかったが,水ふきで魅了する大ちゃんであった。しかし,WAVEって基本理念が分からない・・・。
試合はやはり秋山組が主導権を握る。金丸の動きがすこぶるいい。丸藤と金丸の絡みでは,すばらしい空中戦が繰り広げられた。大ちゃんも場外で「イナズマー!」を決めるなど目立とうとしたが,影は薄かった。秋山はこの試合,必要以上に動かず。試合のほとんどが金丸&丸藤で進んでいた。丸藤は芸術的な飛行を見せ,金丸は小気味いいまでのリズムのあるファイト。金丸ってこんなにいい選手になってたんですねえ。最後はボディプレス&ムーンサルトプレスで金丸が丸藤をピン。
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凄い人気だノーフィアー!入場時から観客はヒートアップ!多聞&雅央の存在が薄いこと薄いこと・・・。昨年の最強タッグリーグ戦と同一カード。注目ポイントはやはりノーフィアーの雪辱はなるか?といったところか。
試合はほぼノーフィアーペース。セコンドの浅子も含めてこの試合のうるさいことうるさいこと。そのほとんどがレフェリーに対するヤジ。「レフェリーちゃんと見てろ!」「ロープブレイクじゃねーか!ルールしらねーのか!」一番笑ったのは高山の「あいつらわりーことばっかやってんじゃねーか!」でした。おまえが言うな,おまえが。さらに大森が多聞に対して攻撃した際の「この酔っぱらい!」などなど,とにかく叫び声がこだました一戦となった。 雅央の「よっしゃ担ぐぞ!」は不発。昨日腰を痛めたのが響いたのか。その後の多聞のデッドエンドも仕掛けたが不発。最大の勝機はタモンズシューター。しかしカットにあって失敗。一方のノーフィアーは呼吸もぴったり。クロスボンバーと高山のチョモランマジャーマンが見られなかったのが残念だが,最後は会場大合唱「アックスボンバー!!」で大森が多聞を仕留め3カウント。試合後も大歓声の中引き上げる雪辱を果たしたノーフィアー。前アジア王者は本当に影の薄い一戦であった。
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いきなり鳴り響く「ウルトラQ」,そして小沢常務が「ダメだよ,そんなかっこいい曲使っちゃ」と評した田上の「仁義無き戦い」。全体的に華やかさ,スマートさが目立ってきたNOAHにとってこの2人の存在は貴重だと思う。対するはWAVEの首領,三沢&小川。さすがに三沢人気は凄い。「みっさっわ!みっさっわ!」はいつも不朽か。
この試合は非常にオーソドックスなもの。泉田の大物食いに期待がかかったが・・・。試合中に恐れていたことがついに炸裂!山杜&大蔵,鉄柵ホイップ初体験!!場外の直線上に座っていた我々。小川が飛んできた!ガッシャーン!!「怖ぇ〜〜っ!!」次の試合,もしベイダーがつっこんできたら・・・不安はさらに募った。試合の中心にいたのは泉田。鋭いラリアットなどで三沢を攻める。三沢&小川得意の例の連携もやすやすとは決めさせない(結局最終的には喰らってしまったのだが)。最大の勝機,いまだ,必殺いん石投下!しかしこれは三沢にあっさりとかわされ形勢逆転。最後はランニングエルボー1発で三沢が泉田を沈めた。 しかし,やっぱり三沢にはテーマが見えない。田上も同じだ。ここはやはり,この2人にタッグ組んでもらって,世代交代の波を迎え撃つ存在になって欲しいと思うのは私だけだろうか?
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いよいよメインイベント。会場を見渡すとほとんどの席が埋まっている。さすがに2,3階席は空席が目立つが,ここまで入れば上出来である。
先に入場は外国人トリオ。現在契約外人レスラーはこの3人だけ。やはりもっと手駒が欲しいところだ。山杜にとっては7年前に函館市民体育館で見た以来のリッチ。そしてダンスのノリが最高のスコーピオ。しんがりは・・・すでに非常扉をたたくガンガンという音が聞こえている。テーマ曲と共に来た!来た!パイプイスを振り回しながらベイダーが来た!!危なすぎる!すかさず避難する山杜&大蔵。凄い迫力である。 続いては小橋軍入場。初めて生で見る黒小橋に感動。かっこよすぎる。コールの後,おもむろにリングを降りたベイダーがリングサイドの観客席に乱入。イスを5〜6個リング内に投げ入れ,度肝を抜いた。怖すぎる。「まあまあお父さん落ち着いて」とベイダーに声をかける山杜の姿があった。とにかくこの日のベイダーはハイテンションであった。 試合は終始外国人組ペース。やはりデビュー1年に満たない力皇と,ジュニアの菊地ではベイダー荷が重いか。やはり自然と小橋とベイダーの絡みに目がいってしまう。ベイダーが小橋に投げられたときなどはまさに圧巻。リング全体がバウンドした。あまりのド迫力。 力皇も突っ張りを見せるなど見せ場を作ったが,最後はベイダーのチョークスラムに沈んだ。試合後は小橋がベイダーに指を指し挑発。三冠戦の遺恨再びと言ったところか。早く外国人の手駒を増やして,もっともっと日本人VS外国人が見たくなった一戦であった。やはり外人3人だけってのは寂しいよ。
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<エピローグ> タダでは終わらない採鉄場スタッフ!
興行は大変楽しいものだった。5月に観戦した全日本郡山大会とは全く違った。とにかく会場の雰囲気がいい。選手は実にのびのびと闘っているし,客も変なヤジを飛ばす客が居ない。「この団体はいいよ」大蔵がつぶやいた。メンバーが同じだった5月の全日ではこの発言はなかった。
この後,山杜&大蔵と小沢は別行動をとることになった。小沢は職場の同僚と,会津若松市内の某チャンコ屋へ。そこは全日本プロレス時代からの一部の選手達の行きつけの店である。小沢はそこに予約を入れていたのだ。一方,予約のない山杜&大蔵は,会津若松駅前にクルマを走らせた。その目的は・・・?
はてさて,採鉄場スタッフ3人を待ち受けていたものとは?番外編に続く!
(文責:山杜一平)