雲に煙るいろは坂

 台風13号!19日にミニミーテやることははじめから予定していたが,よりによって台風と重なるとは・・・とほほ状態で始まった今回のミニミーテである。盆明けの平日。やはり休みをとれたのは山杜風見鶏氏2人だけであった。

参加メンバー(車両)紹介
山杜一平(HONDA Stream)
風見鶏(TOYOTA VitzRS)

 今回のミーテ場所もいろいろ候補が挙がったのだが,やはり中間地点の栃木県でいこうという話になった。もてぎ,しのいなどのサーキットも候補だったか,もてぎは昨年行って遠いことが分かっており,しのいは走行会カレンダーに何も記載されていなかったため,思い切って走り屋の人気スポット「いろは坂」に決定した。

 午前7時宇都宮IC集合。相変わらす早い時間設定だ(笑)。しかしこれには理由があった。いろは坂は観光バスが通るようになると走るところではない。情報によると,走り屋たちは早朝に攻めに行くのが定番らしい。雰囲気組の我々としてはそんなに気合い入れるわけではないが,バスが来ないうちの方がいいだろうという結論を出したのである。

 その日は朝から豪雨だった。台風接近中。ホントにこんな日にやるのか。朝4時に起床した山杜は一瞬躊躇した。しかし行かねば。風見鶏さんは台風の一番ひどいところからやってくるのだ。宇都宮ICまでは1時間ちょっとで着くのだが,天候も考え,余裕を持って5時半に出発した。サーキット走行でタイヤが消耗していることもあり,ハイドロブレーニングを併発したものの,思ったより順調に進んでいった。納得いかなかったのは,春に買ったGPS式のオービス探知機。白河のループ式オービスに反応せず。ループ式の近くを通るのが初めてだったのでどんな具合かなーと思っていたのだが・・・カネ返せ!状態だった。宇都宮インターを抜けたのが6時45分。ちょっと早かったかなと思ったが,やはり風見鶏さんは到着していた。相変わらず早い

 合流した2人は,下道で行くかどうするか迷ったが,結局「ストレスのない方で」ということで日光宇都宮道路を通って日光へ向かうことにした。豪雨の中だったが快調。カネは1000円近くかかったものの,朝の通勤ラッシュを気にすることなく日光へとたどり着いた。有料道路を降りてすぐのコンビニで朝食。その間にも気合いの入ったクルマが何台かいろは坂へ向かっていく。普通に通行するであろうクルマも続々と向かっていった。とりあえず我々も行ってみることにした。

 そして・・・風見鶏RSの先導でやってきましたいろは坂!ほとんどの方はご存じだと思うが,分からない方のために一応補足。いろは坂は一方通行である。登りが第2いろは坂,下りが第1いろは坂である。かつては対面交通だったが,新しい道が開通したのをきっかけに一方通行となり,古い道を下り,新しい道を上りとし,その2つの道を合わせてコーナーが48個あるところから,そのコーナーすべてに「いろは」の名前を付け,現在の「いろは坂」という名称になったのである。ちなみに登りは「い」〜「ね」の20,下りが「な」〜「ん」の28コーナーがある(「ん」は反則だと思うが)。山杜にとって日光に来たのはこれで3度目だが,子どもの頃来た2回はいずれも日光東照宮しか行った覚えがない。華厳の滝中禅寺湖の記憶が無いのだから,いろは坂も初体験なのかもしれない。

 山の上の方が雨雲に覆われている。視界が悪そうだったが,とりあえずファーストアタック。黙々とヒルクライム。うほー。これは凄い!よくもまあこれだけくねくねに作ったもんだ。でもバトルは無理でしょう!いくら2車線あっても狭いし,コーナーのたびにキャッツアイがぼこぼこと・・・。しかし,自分は運転してるから大丈夫だが,もし乗り物酔いしやすい同乗者がいたならば,間違いなく人間ポンプ確定である。いろは坂走っている写真を撮りたかったのだが,クルマ止める路側帯ないし,一方通行だし,豪雨だし・・・。無理かな。

 さて登り切って中禅寺湖畔。店が開いていない。やはり早すぎたか?することもないので下ってみることに。そう。某漫画でハチロクとSW20がバトルした,あのいろは坂ダウンヒルである下りは一方通行一車線追い越し禁止。一応2台並べる道路幅はかろうじてあるが,登りとは比較にならないほど細かいコーナーが続き,かなりテクニカルだ。これならドリドリしたくなるわな。対向車も絶対来ないわけだし,いろは坂ダウンヒルは最高のスポットには違いない。あ,某漫画ではコーナーの度ジャンプしてショートカットしてましたが,実際にはガードレールがあってまず不可能です。はい。「いろは」の名前の付いたコーナーを曲がり終えたとき,スノーセット,そして橋が・・・。「おお!このあたりでハチロクが勝負かけたんだよな!」などとそのシーンに思いを馳せながら,1往復が終了した。

 再度いろは坂を登り切って見ると土産物屋の電灯がついている。まだ準備中の可能性もあるので9時まで待ってみる。風見鶏さんとだべっている間に「i-VTEC inside」というパロディステッカーをもらった。帰ったら早速貼ろう。で,屋根付き駐車場のある土産物屋へ。職場へのおみやげを決めた後,その他の品を物色。おもちゃコーナーには「お宝鑑定団」あたりに出したらすごく高値の付きそうなおもちゃが棚の上の方にあった。デッドストックというやつですな。木刀に最後までこだわった山杜だが,結局は職業柄やめた(笑)

 中禅寺湖華厳の滝も雲の中&豪雨なので観光をあきらめ,いろは坂を下ることに。しかし今度は前方に観光バスが。止まりそうなくらいの超スローペース。それをいいことに攻めてるつもりでライン取りをしっかり組み立ててみることにした。後方の風見鶏号も運転に余裕があったようで,ノーファインダーで何枚か写真を撮ってくれていた。なかば無理だとあきらめていたいろは坂の走行写真がこんな形で手に入るとは。トロトロ走っている写真の割には,結構攻め込んでいるようにも見えたりして(笑)。風見鶏さんに感謝!

 で,することもなくなったので温泉にでも入ろうということになり,日光市内に向け走り出した・・・と思ったら,すぐに公衆浴場の看板を見つけてしまった。きれいな建物で設備も必要十分。料金も安く,当たりだった。ちょうど昼食時を迎えたが,宇都宮の5月に寄ったラーメン屋で摂ろうということになり,下道を一路宇都宮へ。途中,今市のカート場で遊んでいこうかという話も出たが,これも雨のため断念であった。結局下道を宇都宮までノンストップで走ったわけだが,思ったよりも距離があった。しかもスローペース。睡魔にもおそわれ,途中どうやって走ってきたかあまり記憶がない山杜であった(危)。

 ラーメン屋で昼食を摂った後は,カー用品でも見ようと某有名大手カーショップへ。道に迷いそうになりながらも市内を進む。ここで事件!福島県内ではどんなにパトカーに接近しても全く反応しなかった山杜号搭載カーロケーターシステムが激しく反応!すると斜め前方にパトカー発見!1回も作動しなかったので,このシステムは眉唾物だと思っていたがそうではなかった。ということは福島県ではこのシステムは使われていないのか・・・。結論。福島県警は貧乏で栃木県警は金持ち(笑)。ショップに着いて店内を物色。店内の広さに圧倒されるも,めぼしい品はなし。まあ,ストリームは対応パーツ少ないのであるが。その後駐車場で今履いているタイヤをチェックしてみたが,やはり今シーズンで終わりのようだ。ミニバンでこんなに減りが早いのも山杜ぐらいだろう。まあ,ミニバンにヨコハマDNAGP履かせている自体,普通ではないのだが(笑)。

 時刻も午後3時を回ってちょうどいい頃合いだったので,宇都宮ICへ移動しお開きとなった。帰りは雨も小康状態。お盆のUターンとも逆方向なので,眠かった以外は順調であった。しかしなあ・・・せめて華厳の滝ぐらいは見たかったぞ。よりによって日光にいる間が一番豪雨だったなあ・・・

土産物屋にて
中禅寺湖畔土産物屋にて

テール・トゥ・ノーズ
テール・トゥ・ノーズ(どこが)【撮影・風見鶏さん】

いろは坂を攻めるストリーム
いろは坂を攻める!(大嘘)【撮影・風見鶏さん】

いろは坂入り口にて
いろは坂入り口にて

i-VTEC inside
i-VTEC inside


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