【'99C・カーニバル展開と優勝予想】


 昨年は三沢の優勝で終わったカーニバル。わたくしは川田の2連覇を予想しましたが、あえなく玉砕。今年もズバリ全試合予想でカーニバルを滅多切り、解説は後回しにまずは試合予想から。星取表を作って楽しみながら見てください。


3.26後楽園
●田上−秋山○ 開幕戦から波乱含み。秋山、田上からシングル2度目のフォール勝ち。
○三沢−人生● 前年優勝者三沢無難の白星。V2に順調発進。

3.27後楽園
○ベイダー−エース● 数少ない外国人対決は三冠王者に軍配。
○小橋−大森● まずは順当に白星発進。豪腕アックス…失礼ラリアットで決着。
○オブライト−高山● 同門対決はパワーに勝るオブライト。パワーボム炸裂か。

3.28愛知
●三沢−ベイダー○ 三沢、殺られます。多分この試合で三沢は首を悪化させる予定。
●大森−高山○ パートナー対決は高山。ギロチンで大森の喉を抉る。

3.29福井
○三沢−オブライト● 大型外国人戦ではおなじみの「回ってエルボー」。
○田上−エース● 田上、のど輪落しで外国人の一角を一蹴。

3.30石川
●秋山−ベイダー○ 三沢に続き秋山も轟沈。ベイダーの勢いは今だ止まらず。
●大森−オブライト○ パワーの違いで大森を料理。ジャーマンで白星を重ねる。
●高山−エース○ エース初白星。外人勢がそろって勝利。

3.31新潟
△三沢−小橋△ 時間切れドロー。失点1か得点1か、両者の思惑は?
○田上−大森● 田上、ここは負けられない。
●人生−エース○ 人生、体格差に圧倒される。

4.2岡山
○三沢−秋山● 三沢の壁は依然として高し。タイガードライバーで三沢辛勝。
○小橋−高山● 高山の攻撃を受けきり、渾身のラリアットで完璧な勝利。
●人生−ベイダー○ 秒殺必至。すべてにおいて桁違いのベイダーに人生が潰される。

4.3徳島
○田上−オブライト● 大股全快キック(通称:大開脚キック)でオブライトを蹴落とす。
○秋山−エース● 予想が難しい対決。勢いで若干秋山が有利。
●大森−ベイダー○ 論外。

4.4広島
△小橋−秋山△ 同部屋対決は時間切れ引き分け。秋山の意地が爆発する。
●ベイダー−オブライト○ 最大の「注目カード」。期待を込め逆十字でオブライトに。
○三沢−大森● コメントをする気もなくなります。

4.5博多
●田上−小橋○ 優勝へまっしぐら。唸る右腕で宿敵田上を沈める。
○秋山−高山● 危険な香りのする組み合わせもエクスプロイダーで秋山の勝利。
●人生−オブライト○ 試練の人生、この日もパワーの差に涙をのむ。

4.6熊本
●田上−ベイダー○ 武道館の再戦も田上連敗。3敗の失点6となり優勝戦線から脱落。
○小橋−人生● 人生の修行は続く。小橋の説法は如何なものか?豪腕被爆。
●大森−エース○ 負けます、以上。

4.8大阪
○小橋−ベイダー● 横浜の借りは大阪で。ラリアットがベイダーの首と勢いをへし折る。
○三沢−エース● エースの攻めに苦戦。負けられない三沢、執念のタイガードライバー。
○田上−人生● 田上の貫禄勝ち。

4.9静岡
●三沢−田上○ のど輪で勝利。三沢失点5となり微妙な状況に追い込まれる。
●秋山−オブライト○ 秋山、殺人スープレックスに沈み失点7。完全脱落。
○高山−人生●微妙なところだが高山に。

4.11後楽園
●小橋−エース○ 因縁の対決はコブラクラッチでエースに軍配。優勝戦線が混沌となる。
○秋山−大森● まだまだなんです。
●高山−ベイダー○ ベイダー失点4で全日程終了。この段階で優勝戦進出が決定。

4.13山形
○田上−高山● 田上、のど輪で完勝。「愛のないジャーマン」と強烈ビンタが炸裂。
○オブライト−エース● 頑張って欲しい両者。ここはひとまずオブライトに凱歌。
○大森−人生● 豪腕爆裂。疑惑のアックスボンバー。

 ここで得点整理。ベイダーは失点4で優勝戦進出決定。小橋も同じく失点4で最終オブライト戦、三沢は失点5で最終高山戦。自力優勝のある小橋が試合順変更でメインに。小橋が勝てば優勝戦進出、三沢が勝って(失点5)小橋が負ければ(失点6)三沢2年連続優勝戦進出。三沢が勝って小橋が引き分ければ両者失点5で進出者決定戦。三沢が負けて小橋も負ければ失点6同士の小橋と田上で進出者決定戦。この数字のトリックがポイント。

4.14岩手
○秋山−人生● 昨年準優勝者秋山は失点7で全日程終了。思った以上に星が伸びず。
○三沢−高山● 順当勝ち、三沢はメイン小橋戦の結果待ち。
○小橋−オブライト● 頼りになる右腕。自力で優勝戦進出を勝ち取る。


1999
C・カーニバル
星取表
















得点
三沢光晴
13
田上 明
12
小橋健太
14
秋山 準
11
大森隆男
ベイダー
14
J・エース
G・オブライト
12
高山善廣
新崎人生
優勝戦予想
小橋健太 VS ベイダー

 以上の通り、決勝は小橋健太対ベイダーに決定。過去1勝1敗の第3戦。武道館のメインでベイダーの勢いを止められるのか、それとも三冠王者としてカーニバルを制しドームへ弾みを付けるか。決勝は20分前後の勝負、ビックバンクラッシュでベイダーが小橋を制し、三冠に続き全日本のタイトルを奪取。99年の世界一劇場はベイダーの優勝で幕を閉じる。

優勝予想
ベイダー(初)


 これが今年のカーニバル予想です。次に見所を何点か挙げてみましょう。

1.シングルのストップ・ザ・ベイダー1番手は誰なのか。
2.ベイダーの影に隠れるオブライト・エースがどこまで上位陣に食い込んでくるのか。
3.下剋上でブレイクし、一気に上り詰める選手はいるのか。またそれは誰なのか。

といったところでしょうか。

 今回のカーニバル、やはりその中心はベイダーです。この勢いを誰が止めるのかが最大の焦点といえるでしょう。今回オブライトと小橋にその大役を予想しましたが、当然それを裏切りぶっちぎりの全勝だってありえます。正式参戦以来瞬く間に全日本のトップの座に座るベイダー。これを止めるのは誰か、最大の見所です。

 また人生が抜擢されて出場します。人生はファンから愛されるというか決して嫌われる選手ではないため、そこそこの期待を受けますが全日本のこのメンバーにはとても太刀打ち出来ないはずです。展開的には面白いですが勝ち負けとなるとかなりの割引が必要ですし、無理なところが多いですね。

 また最近なにやら脚光を浴びる大森。毎年期待されては裏切ってばかりですね。今年はアックスボンバーを身につけ挑みますが、これはあくまで個人的にですが今年も大きな期待はしていません。4.11後楽園での対秋山戦にファンの注目が集まると思いますが、10分かからずに敗れるだろうと見ています。技は増えても根本的なところにまだ変化がないようですし、本人を含めファンの望む以上に星は伸びないでしょう。

 また昨年の決勝進出者三沢と秋山。三沢はあと1歩のところまで詰め寄りますが惜しくも決勝進出ならず、この借りは東京ドームで返してもらえればファンは納得です。秋山は外国人勢に苦戦とみます。

 昨年は落ち目のハンセンやウイリアムスが外人勢力の主流でしたが、今年はちょっと様子が違います。昨年と違い大きく星を落とすとみました。田上はちょっと勢いがないかなとみます。オブライトとエースはひょっとすると化けるかもしれません。オブライトはベイダーにエースは小橋にそれぞれ勝利とみています。特にオブライトはベイダー戦が前半ですし、流れを変える可能性があります。事実、後半では秋山にフォール勝ちを予想しますしかなり期待する所があります。外人勢は少数精鋭ですので、今回は飛躍できるチャンスであることは間違いありません。

 最後に注目カードですがベイダー−オブライト戦を挙げます。久しぶりに超ヘビー級同士の外人対決です。Uインターでもトップ外国人で君臨していた両者のシングルが全日本で実現、楽しみな組み合わせですね。オブライトが勝てば(まあ勝っても全然不思議ではないですが)これからの全日本の流れ特に三冠戦線に1枚加わるわけで今後に大きく影響を及ぼすことになります。外人勢力の巻き返しにもつながるわけですし、是非オブライトに勝って欲しいと願うわけです。鳴り物いりで入団して来たオブライトですから、この辺でかつてのライバルを蹴落として一気に頂点の争いに名乗りをあげて欲しいものです。当然、エースにもそれは言えます。


 そんなわけでカーニバルの予想をしてまいりました。どうぞ実際の試合と大蔵の予想とを比較しながら楽しんで頂ければ幸いです。皆さんのご意見やご感想を心からお待ちしております。

(文責:大蔵栗雄)


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