【99年全日本プロレス展望】


 遅ればせながら,あけましておめでとうございます。本年も様々な全日本プロレスの話題を取り扱って参りますので,御支援よろしくお願い致します。私事で少々忙しい日々が続いていたもので,今更という感じにはなってしまいましたが,年頭にあたり,本年の全日本プロレス展望をしてみたいと思います。

 いきなりの「G・馬場欠場,手術長期入院」のニュースには驚かされました。復帰には少なくとも半年はかかるということで,高齢の馬場選手の体力低下は否定しようのないところです。しかし,還暦マッチで「生涯現役」宣言をした馬場選手です。「引退」の2文字は無いでしょう。今はとにかく,無理せず養生することだけを考えていただきたいと思います。いずれまた我々の前にリングに立つ姿を見せてくれることを願っています。ハンセンもエールを贈ってくれていたようですし,レスラー,ファン共々,馬場さんの復帰を心より応援していることでしょう。

 ただ,この馬場社長の欠場は,三沢GMの力量が試されるということでもあります。昨年からGM的立場になった三沢は,おそらく今後の興行体制やカード編成等の案を打ち出す中心的役割を果たさなければならないでしょう。リング外での「三沢革命」がどんなものになるのか,非常に注目したいところではあります。

 他にも,新時代を叫ぶバーニングの面々,不動の構えを見せる川田・田上コンビ,エースが提唱するガイジン・ムーブメント,そしてベイダー効果,昨年末からのこうした流れがどう動いていくのか,非常に楽しみです。昨年以上に見所が多い年になりそうです。勿論,今年も開催が決まった東京ドーム大会。おそらく今年は「普段着」とはまた違った手法で見せてくれそうな気がします。   では,私の99全日本10大予想を発表します。

 1。沈黙の川田,刺激を求め他団体へしばしばスポット参戦
 2。大森が豹変,チャンピオン・カーニバルで大健闘
 3。大森に触発され,本田,泉田,雅央ら中堅ヘビー級選手が決起
 4。ベイダーVSオブライト,因縁が再発,オブライトがベイダーを制す
 5。スペル・デルフィン,世界ジュニア挑戦
 6。東京ドームにて,ベイダー三冠挑戦
 7。秋山が三冠王者に
 8。大森が三冠に挑戦,秋山−大森の同期による三冠戦が実現
 9,エース・ガン組本格始動。世界タッグ奪取
 10。三沢・小川組,世界最強タッグ優勝。ジュニア戦士初の快挙

 こんな所でしょうか。大蔵専務は見捨ててますが,私的に期待したいのが大森選手です。「アックスボンバー!」が最近,威力増してきたようなので,笑い事では済まなくなってくるような気がするのです。体格はいいのですから,後はレスリングセンスと必殺技。アックスボンバーはダイビング・ニーに代わる必殺技になるのか?秋山選手がエクスプロイダーを開発してから登り詰めていったように,大森選手も,必殺技さえ定着すれば,一気に行きそうな気がするのです。

 ちなみに去年の予想は・・・

 1。チャンピオン・カーニバルで小橋が優勝 (×)
 2。川田・田上がコンビ解消 (×)
 3。川田が三沢を下し三冠王者に (○)
 4。ウルフが大ブレイク。外国人トップの一角に (×) ※期待してたのに・・・
 5。三沢−馳戦が実現 (×) ※シングルは無かったですね
 6。エースが三冠に挑戦 (○) ※いい試合でした
 7。池田大輔,世界ジュニア挑戦 (×)
 8。大仁田率いるZENの参戦 (○) ※大仁田は出ませんでしたが
 9。田上・大森組結成,世界タッグを奪取 (×) ※今年こそ大森!
 10。三沢・秋山組が悲願の最強タッグ制覇 (×) ※秋山のパートナー小橋でした

 3勝7敗,大きく負け越しでしたね・・・。

 転換期を迎えた昨年,今年はその結果が表れる年です!期待しましょう!!

(文責:山杜一平)


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