【98年全日本プロレス総括と99年大予想】


 まずは、当ページ専務取締役としまして世界最強タッグ決定リーグ戦の不本意なる予想を深くお詫びいたします。来年のチャンピオンカーニバルで名誉挽回を図るべく更なる研究に努力する所存でございます。

 全日本の98年が終了です。振り替えれば月並みですが、いろんなことがありましたね。皆さんの印象に深く刻まれてる出来事は何でしょう。わたくしはやはり5・1東京ドーム大会です。全日本の単独興行ということで、歴史に残る大会でした。今後もドーム大会開催があるような話ですが、1発目というのはやはりその重さが違いますね。カード的にはいまいちでしたが、内容では文句無しということで全日本らしい普段着の興行、しかもキャパシティが大きくなったとはいえ自分のプロレスで勝負できるという懐の深さを感じました。99年もドーム大会があるのかどうか正確な情報がないので現時点では分かりませんが、気を張らず、無理をせず堅実なプロレスに期待できそうです。

 一方、バトル面ではこちらも三沢復帰後大きく勢力図が変わりました。久々に急激な流れが全日本を襲っています。この流れは現在も進行中なので、ひとまず今後も流れをじっくり注視することにしましょう。さて、98年もさまざまなバトルが繰り広げられました。


それでは、98年のシングル・タッグ共通でベストバウト5を挙げてみましょう。


第5位 三沢・馬場・モスマン 対 川田・小橋・渕 (1・15後楽園)

 馬場社長の還暦記念タッグ。記念タッグ戦にして「夢のカード」です。容赦ない馬場への攻撃、それを真正面から受ける馬場、まさしく全日本のレスリングが展開された試合でした。伝家の宝刀ランニングネックブリーカーが印象的でした。徳光の迷言「無事是名馬場」もこの日誕生しました。


第4位 川田 対 垣原 (9・11日本武道館)

 全日本では珍しい潰す試合が展開されました。川田は対多団体出身選手の「切り込み隊長的存在」として定着ですね。この試合もいつもの厳しい川田が全日本のスタイルで真っ向から潰したという意味で、全日本ファンにはたまらない一戦だったと思います。これも試合後馬場さんが「ちょっと聞いてください」とテレビ解説でちょっと出過ぎたのが、いただけませんでした。


第3位 秋山 対 小川 (9・11日本武道館)

 この試合は今の全日本ファンにとってはものすごく新鮮な試合だったと思います。小川のテクニックが充分すぎるほど味わえました。たまにはこういう試合もいいと思いませんか。


第2位 小橋・秋山 対 高山・垣原 (2・28日本武道館)

 垣原の初参戦が話題を呼びました。しかも小橋戦。内容もよかったですね。特に最後の小橋の右腕が説得力十分でした。小橋・秋山へ打ち込む垣原の切れ味鋭いキックが気持ちよかったですね。


第1位 川田 対 三沢 (5・1東京ドーム)

  98年第1位は東京ドームのメイン三冠選手権試合です。試合内容では10月の小橋―三沢戦に劣りますが、初ドームのメインということで選択しました。いろんな重圧があったろうと予想されますが、無事に大役を果たした2人に栄冠を授けたいところです。


  以上、わたくしの独断と偏見によるものですが、ある程度は納得してもらえそうだと感じています。こうやって見てみると日本人の名前ばかりが目立ちます。外国人サイドの巻き返しと、今更ながら若手の台頭が課題でしょうか。全日本の流れとして今年は後半に大きな流れがありましたが、前半戦も意外と良い組み合わせが多かったようです。そう、2・28日本武道館、三沢―エースの三冠戦も内容的に素晴らしい試合でした。補足として付け加えます。


 さて、いよいよ来年の展望です。98年は日本人が極めて輝いた1年でした。99年はぜひ外人勢に期待したいです。昨今の低迷を脱出する久々のチャンスです。その筆頭としてゲーリーオブライトを推します。日本人勢では高山に注目してみましょう。奇しくも元Uインターの両選手ですが、体格的にも恵まれた両選手ですから伸びるチャンスはあります。特にオブライト、そろそろ本気だしてくれよォ。これだけは言っておきます。オブライトは本気を出していない、奴の実力はこんなもんじゃありません。ただなぁ、☆マラと組んだからな、ちょっと全日本色に染まり過ぎかな?はい、それでは予想です!かなり大胆にいってみましょう!!でも理屈的にはありえます。

一、 いよいよ?やっと?大森世界タッグ初挑戦。
一、 全日本対みちプロの交流戦実現
一、 カンナム全日本復帰
一、 天龍革命の幻影?川田・ハンセン・ベイダーの新ユニット誕生
一、 世界ジュニアが他団体へ流出

(文責:大蔵栗雄)


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