いよいよ今年も,春の本場所「チャンピオン・カーニバル」の季節がやって参りました。 全日本プロレスファンならば,どうしても結果を予想したくなるこのリーグ戦。 私,山杜も当然毎年予想しているのですが,今年はその予想をホームページ上で発表したいと思います。
私の初のホームページ発表なので,私一人では物足りないと思い,私の高校時代からの友人で, なんと全日本プロレス観戦歴15年という, K.O氏 に予想をお願いしたところ,快諾してくれました。
ページ更新前日の3月9日まで待ち,FAXにて原稿を受け取って驚きました。 私は,優勝戦と優勝者の予想,それから見どころを聞きたかっただけなのですが, なんとなんと,全公式戦の予想を含めた大展望をしてくれたのです。 ここまで大がかりなものを望んだ訳ではなかったのですが,せっかく書いてくれたので, 全文載せることに致しました。
私のちょっとだけしかない予想は,このページの最後に載せるとして, まずはK.O氏のカーニバル大展望をご覧下さい。
今年も14名の選手がエントリーした。見所は大きく3点。 ここ数年の優勝者からも分かるとおり, 外国人勢力の巻返し,秋山・工−スの台頭,四天王の安定感である。 93年にハンセンが優勝して以来,外人の優勝がない。 三冠戦線からも外国人の名前が消え,勢力停滞が否めない。 タッグ戦線に於いても長期政権は築けず不甲斐なさだけが目立つ。 この状況をTOPを中心とした外人勢力がどこまで打破できるのかがポイントで, このシリーズ以降の選手権戦線に大きな影響を及ぼす。 これは当然,全日本にとっても大きな問題であるため,外大勢の奮起に期待したい。 中でもオフライトに注目したい。 3年目をむかえ大きく飛躍できるチャンスでもあるので,カーニバルの注目選手に推したい。 一方のハンセンは下降線が激しく今年は苦戦必死。 上位陣とどこまでやりあえるかが不安なところだ。 左の一発が健在ではあるが,今年はある程度の割引が必要であるとみるべきだろう。
今年は全B本の勢力大きくかえた選手が2人いる。秋山とエースだ。 秋山は他団体にも類を見ない若手成長株の筆頭だ。エースも三冠挑戦といよいよ波にのってきた。 この2人が上位とどこまで戦えるかも面白いだろう。 まだ結果を求めるには苦しい状況だが,大物食いの可能性も高く,波乱を起こす要素である。 四天王プロレスを覆すことのできる有望株なだけに, 全日本に新たな波を求める人はこの2人の星取りに注目だ。
抜群の安定感を誇る四天王。優勝者は今年も四天王絡みであろう。 ただ,星取りの内容は年々きつくなる―方で苦しい戦いが増える。 戦いのレベルがちょっとした駆け引きでの決着となるため,星取りの予想は難しい。 負けない戦いができる4人ゆえに,誰に痛い星を落とすかが勝負の別れ目となる。 全日本を堪能できる4人の抗争は今年も熱く燃えさせてくれること間違いなし。
以上,簡単に見所をふれたが,これから実際に星取りを行い,カーニバルの全貌を予想してみよう。
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星取り表は以上通りと予想する。 今回は各大会に三冠戦級の力−ドが必ず1試合はラインナップされていることから, 優勝戦への進出は終盤まで縺れることは間違いないだろう。 各試合についての細かな詳細は避けるが,とりあえず期待もこめて上位の波乱を予想すれば,
3・25小田原
三沢−オブライト 旋律の殺人スープレックスでシリーズ初の波乱。
3・26千葉
川田−秋山 成長株秋山が殊勲の時間切れ。
3・27新潟
川田−小橋 初優勝に燃える小橋の剛碗炸裂,対川田シングル初勝利。
3・29愛知
三沢−川田 因縁の戦い。ハンデなしで川田,対三沢初勝利。
ハンセン−ウイリアムス 外人世代交代。時代は黄金の左から殺人岩石落としへ。
3・31大阪
田上−小橋 田上の壁を撃破し,小橋全勝街道まっしぐら。
4・1岡山
三沢−小橋 王者の壁は未だ高し。小橋初黒星。
4・11後楽園
ウイリアムス−オブライト 同門対決は殺人風車に軍配。
4・12仙台
川田−田上 田上の意地が爆発,優勝戦線に踏みとどまる。
三沢−ウイリアムス 旋律の垂直落下炸裂。三沢優勝戦線から1歩後退。
秋山−エース 日米昇り調子対決は,30分ドロー。
4・14会津
小橋−ウイリアムス 夢を打ち砕く岩石落とし。小橋崖っぷちもまだ有利か。
4・15太田
田上−エース エースの実力。四天王を初めて食う。
4・16小山
小橋−ハンセン 小橋,意地の右腕で優勝戦進出決定。
秋山−ウイリアムス 成長は本物。工クスプロイダーで殺人医師を料理。
以上の通りだ。 かなり期待をこめている試合もあるが,実力伯仲の状況ではすべてが可能な結果でもある。
いよいよ最終予想だ。 今年のカーニバル優勝戦に進出する2名は, 11勝2敗(失点4)でリーグ戦1位の小橋健太と, 10勝2敗1分(失点5)でリーグ戦2位の川田利明と予想する。 小橋は会津でウイリアムスの岩石落としに涙を飲むも,リーグ戦最終日小山でハンセンを下し優勝戦へ。 対する川田も宮城で同門対決に敗北, しかし太田で台風の目オブライトに前シリーズの借りを返し優勝戦へ駒を進める。 残りの四天王の星取りは,三沢が川田,ウイリアムス,オブライトに破れ失点6の脱落。 田上は三沢,小橋,エースに破れ同じく失点6の脱落と見た。 気になる外人勢は,ウイリアムスが失点8,オブライトが失点7, ハンセンは世代交代の煽りを受け四天王に全敗,ウイリアムス,オブライトにも破れ, エースとは痛恨の引き分けで失点13。 日米昇り調子は,秋山がウイリアムスに金星,川田に引き分けがいいところで失点12。 エースは田上に勝利,オブライトに引き分けて失点11。 以上が上位陣の最終結果予想だ。
K.O氏の大予想,いかがでしたでしょうか。 ここまで凄く,細かい予想をしていただけるとは思っていませんでしたので,驚きました。 ここまでやってくれて,仕事に支障が無かったんでしょうか。 (ちなみに依頼したのが3月5日。) ホームページ用に手直しするのも大変でした。更新に間に合ったのが奇跡ですよ。 (原稿がFAXで届いたのが,9日の午後5時。) 大予想本当にありがとうごさいました。感謝感激雨あられ!
最後に,本当に少しではありますが, 私,山杜の,優勝戦と優勝者の予想,注目のカード,展望を書きまして,カーニバル大予想を終わります。
注目のカード秋山−エース最近トップグループに追いついてきた者同士の対戦。好試合が期待される。 エース−オブライト
三沢−田上
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(文責:山杜一平 K.O)