川田・田上組の2連覇。12月5日午後10時30分頃,とあるページにアクセスした私の目に,
この文字が飛び込んできました。
正直言って,驚きました。私はてっきり三沢・秋山組が,去年の優勝戦,そして今年の札幌での
公式戦の借りを返すだろうとふんでいたのです。特に川田は,過去の最強タッグでは,最終戦に
ピンフォールを奪われている回数がかなり多い選手です。今年も土壇場で何かやらかしそうだと
思っていたのは私だけでしょうか。
後日,試合の模様をTVで見ましたが,試合内容はさすがでした。札幌での公式戦を上回る熱い
試合だったと思います。ただ,カットに「入れない」のではなく,「入らない」で3カウントが
入った試合を私は初めて見ました(仲間割れなどは別として)。おそらく三沢は,「秋山ならまだ
返せる」と思っていたのでしょう。しかし実際は返せなかった。三沢の判断ミスと言われても
仕方のないところです。
フィニッシュ技となった田上の大開脚キックは,田上自身,あまりフィニッシュ
に持ってくる技ではありません。しかし,田上が96チャンピオン・カーニバルで優勝したとき,
最後のノド輪落としを入れなくとも,その前の大開脚キックでフォールに行っても,ウイリアムスから
3カウントを奪えていたと私は思っています。あの巨体が繰り出すあのキックがまともに顎のあたりを
とらえたなら,おそらくだれも返せないと私は思います。TVで見る限り,秋山の顎の横を的確に捉えて
いました。30分を過ぎたあの場面,やはりカットは必要だったでしょう。
試合後のインタビューで,川田も田上も互いにパートナーを称えていました。「俺たちは仲良しタッグ じゃない」とよく言っていますが,結構仲いいですよね。まあ,全日のレスラーは,基本的に全員仲いいと 思いますけど。
それにしても秋山も運がないですね。2年連続で優勝戦に駒を進めながら優勝できないんですから。まあ でも,川田と田上だって,タッグ結成してから,最強タッグで優勝するまで4年もかかってるんですから, 最強タッグ優勝の栄誉も,そう簡単に手に入るものではないということなんでしょうね。秋山は世界タッグを 初挑戦で獲った経験があるだけに,最強タッグ優勝ができないのが悔しいのでしょう。パートナーが全日本の エース三沢な訳ですから,三沢に申し訳ないという気持ちもあるのかもしれません。しかし,難しいものほど, それを勝ち得たときの喜びは大きいわけです。秋山には,不屈の精神でまたチャレンジしてもらいたいと思い ます。
何はともあれ,川田・田上組2連覇おめでとう!!そして秋山,来年のファイトも期待してるよ!!
(文責:山杜一平)